ペットボトルがペットボトルにリサイクルされるのは稀である
- Plastic Crisis
- 2022年4月28日
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更新日:2022年5月7日

日本のペットボトル回収率は驚異の93%。リサイクル率は85.8%(サーモサイクル9.8%を除く)であり、リサイクルの難しいプラスチック製品の中でダントツの好成績を上げています。※ちなみに、欧州でも回収率は57.5%にとどまり、アメリカにおいては27.9%しかありません。
(出典:「ペットボトルリサイクル年次報告書」(2019)ペットボトルリサイクル推進協議会)
そんな、高い回収率とリサイクル率を誇る一方で、実はそのほとんどが元の素材ではないものに生まれ変わる”ダウンサイクル”であり、ペットボトルへ生まれ変わるのは長年10%程度でした。衛生面や透明度などの理由によって、飲料用に生まれ変わらせるには、質の高い回収とコストが付き物だったからです。
近年、ケミカルサイクル、マテリアルサイクルの双方で技術進歩があり、また、大手飲料メーカーをはじめとする産業界が乗り出したことで、ボトルtoボトルの水平リサイクルは年々拡大しており、2020年には30%まで来ました。いまだにダウンサイクルの方が主流ですが、水平リサイクルの拡大率は目を見張るものがあり、更なる発展が期待されます。



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